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50℃洗いのデメリット
50℃洗いは雑誌やテレビなどで何度も取り上げられていますし、洗うことで鮮度が蘇るのでミラクルな方法だと紹介されています。食材のおいしさもアップするので、50℃洗いを取り入れているレストランもあるほどです。そんないいことばかりの50℃洗いですが、デメリットはないのでしょうか。
野菜をお湯で洗うことで野菜の栄養素がお湯に溶け出すことはないのでしょうか?50℃のお湯は野菜の細胞が壊れるぎりぎりの温度なので、栄養素が逃げ出すことはありません。
ただし、温度には気をつけなければなりません。50℃洗いをするときには常に温度計をお湯の中に入れて温度が低くなりすぎないようにしましょう。48℃から52℃程度に設定しておく必要があります。48℃以下になると菌が繁殖しやすくなってしまうからです。低温で洗ってしまって鮮度が蘇るどころか、菌が繁殖してしまうと、年齢の低い子供や高齢のお年寄りなどは下痢を起こしてしまう可能性があります。場合によっては食中毒になるかもしれません。
50℃洗いをすれば鮮度もおいしさもアップしますが、食材によって洗う時間が大体決まっています。出来るだけ長く洗えば鮮度もアップするわけではありません。洗いすぎもよくないのです。とくにキノコ類は洗いすぎることで風味が損なわれてしまいます。キノコ類はさっと洗うだけで十分です。初めて50℃洗いをするときには温度と洗う時間に気をつけて行いましょう。
50℃で洗うというちょっとしたことで食材を数段おいしく食べることが出来ます。注意事項を頭にいれながら、是非実施してみてくださいね。